体調の不調と従兄弟の突然の死...人生は色々そして前向きに

 

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庭の紫陽花とギボウシの花それにつるミミエデン

ブルーサルビアを活けてみました。

薄いピンクとブルーや薄紫の色が好きです。

 

 

 


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森の散歩道で見かけたノカンゾウの花。オレンジ色が特徴的ですが

別名ベニカンゾウとも呼ばれているそうです。

さて先月中旬辺りから体調が頗る悪く、今まで割と丈夫で

来ましたので寄る年波に勝てなくなってきたかと案じていました。

先ずは内科的健康診断を受けこの際嫌でも他の検診も受けようと

婦人科健診にも行ってきました。20数年前にOPEをして頂いた

女医さんに20数年ぶりに受診しました。

まあ良くも20年も受診をせずにほったらかしていたものです。

先生は流石覚えてらして「お久しぶりです」と、こちらもご無沙汰しておりますと。

内診やエコーを取って頂いていた時「あら~左の卵巣が7㎝台に腫れていますよ」と。

それを聞いて頭がくらっとしました。もしやそれは卵巣癌か?

「取り敢えずunibabaさんのお年では珍しい事なので精密検査をしましょう」とDr.

MRI腫瘍マーカーなどの検査を終えて帰宅しました。

結果待ちは10日後です。下腹部に違和感を感じていたのは確かです。

母が子宮癌で60歳と言う若さで亡くなっておりましたから

私も生殖器系統の癌は覚悟して対処しなければと40代後半の時の

子宮筋腫が見つかったときそれはお腹から触れるくらいの大きさ

でしたから悪性でないにも関わらず私の希望で摘出して頂きました。

その時に卵巣もひとおもいに摘出してもらいたかったのですが

まだ若いという事とホルモンバランスの事でも残した方がよいと

Drに説得され残すことに決めました。それは確かに先生の仰る通りですし

本来ある体の臓器を摘出するという事はそれによって何かしら影響が

出るのは予想されます。確かハリウッドの女優さんも遺伝子検査の結果

乳房切除を敢行したという事でしたが私も同じようなことだったのかなあと

思ってしまいました。このような経緯を考え

いやはやもう私の寿命はこれまでかと覚悟しました。

爺さんを残して旅立つのは心残りですがしょうがありません。

悶々と過ごした8日目に入った連絡が従弟が急死したとの知らせです。

2日後に検査結果を聞きに行く予定でしたが妹もパーキンソンと言う病を

抱えておりますので 結局受診日が気にかかりながら変更して頂いて

豪雨の中を爺さんと新幹線で二人郷里迄出かけてきました。

従弟は一人っ子で其のうえ未婚です。尊敬する叔父の一人息子で

その上叔父と同じくパイロットで退官する迄勤務しておりました。

小泉首相より救難飛行艇パイロットとして危険な任務で

功績を残したと表彰もされたことが有ります。(今回もその記事を

みた警察の方が興奮気味にお話をしてくださいました)

彼は堅物でしたが私達3人姉弟のように育ったこともあり従弟と言えども

姉弟のようでした。今回の事は一人暮らしで心臓に違和感を覚えた彼が取るものも

取らずタクシーで病院に直行したらしくナースのアナムネ中に

様態が急変しそのまま亡くなったと言う事でした。救急車で行っていれば

もしかして助かったかもと思うと残念でなりませんがこれも運命と思っています。

強い人だったし最後まで人に迷惑を掛けたくないと

防人の様な気持ちで亡くなったと思うと、

どんなにか心細かったであろうとかわいそうでなりませんでした。

気一本の生き方の下手な、今の若い方には想像できないであろうなど、

子供の頃に楽しく遊んだ記憶が思い出され胸が締め付けられる思いがしました。

病院から家族に連絡がつかないと警察に回され彼の所持品の携帯電話の番号で

私たちに連絡が来たという事でした。叔父も叔母もとっくに亡くなり

身内と呼べるのは私と妹のみです。

何が何やらわからぬうちに葬儀の準備をし、警察に遺体確認と

引き取りに行きと慌ただしく過ぎて行きました。従弟の同期の方も

心配して来てくださり同期の絆の強さも知りました。同期の方々とは

定期的に同期会や何かで連絡を取り合っていたとかで以前にその話を

彼もしておりましたので家族は持ちませんでしたが思いを共有できる

友人が沢山居たことが唯一の救いと思いました。

人間とは儚い生き物です。今回ほど生と死と言うものを深刻に

受け止め考えたことはありませんでした。齢この年まで生きてきて

いつ何があってもおかしくないという事、従弟の突然の死がもたらした

人間の生きて、そして死んでいくことの意味を考える日々でした。

 


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森の散歩途中木々の間から冷たい風が頬をかすめて行きました。

とても不思議な感情が芽生えて

そこに何か次元の違う森の精のような

森の生き物の形はなくとも何かが

教えてくれているような感覚に陥りました。

 

 

 


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半夏生です。別名カタシログサとも呼ばれているとか。

葉の半分ほどが白くなることからもこの名がついたようです。

 

 

 

 


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愛知の山里に住む爺さんの友人が毎年贈ってくださる梅が

今年も届きましたが、折角のご厚意にも拘わらず

今回の梅仕事は絶不調の私には気が重いのです。

結局梅シロップにしました。

 

 

 


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生産者応援と言う事で送って頂いている

お魚です。このお魚も新鮮で美味しく頂きました。

 

 

 


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調子が悪いと言いながら全粒粉の小麦粉が残っていましたので

リンゴを載せてパンを焼きました。

手を動かしている方が気が紛れますね。

 

 


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残り野菜で勝手パエリヤを作りました。

 

 

 


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従弟の葬儀を終えて我が家に帰宅した後

さていよいよ検査の結果を聞きに受診することになりました。

最悪の結果の事も頭に入れながら診察室に入りました。

婦人科は矢張り外科系ですね。先生の説明はてきぱきと

解りやすく安心でした。

結果は悪性のものではないという事。確認のため慶応病院の方でも

精査して頂いたという事でした。ただ大きさが大きさだけに

破裂の恐れもあるとの事で痛みや異常があったらすぐに来院するように

との事でした。何だか爆弾を抱えているようですがひとまず緊急を要する

物ではないという事でホッと胸をなでおろしました。

これからも定期的に診察するようにとの先生のお話で

次回の予約をして帰宅しました。

爺さんもホッとしたと言っておりましたが

疲れました……それが今の気持ちです。

帰宅途中立ち寄った八百屋さんで見つけた黄色いバナナそっくりの

ズッキーニです。あまりにバナナに似ていてびっくりしましたが

黄色いズッキーニが疲れた体と心に何故か癒しをくれているようでした。

 

 

 

 


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少し安心したら牛乳パンが食べたくなってきて

簡単早焼きの牛乳食パンをホームベーカリーで作ってみました。

生きていることに感謝、自然に感謝、人に感謝、家族に感謝

色んなことを考える1か月でした。

 

 

 


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90歳近いお歳の方からすると私のようなものが人生とは何ぞやなどと

話すのは烏滸がましい事と思われるでしょうが

今回は本当に色々と考えさせられました。無念にも若くして亡くなられた方、

幼い子供を残して亡くなられた方等 それぞれの生き方,人生の全うの仕方を

思う時、人間は誰でも幸せになる権利があるのですが

その幸せの尺度も色々です。不幸にも幸薄い人生だったとしても

死を迎える直前まで気持ちの持ち方ひとつで何かが変わるかもしれませんし

それが人間の持つ愛の普遍性に通じているものと感じています。

何やら訳の分からぬ結論に達しましたが此れからも前向きに

生きて行こうという事は変わらぬことです。

さて重い話はここまでにして数か月前に購入していた

ヴィアレッティのブリッカをバタバタしていて開封しておりませんでしたので

やっと昨日開けてみました。

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 鎌倉に住む友人がいつも訪問するたびに美味しいイタリアン珈琲を

淹れてくれます。我が祖父もマキネッタを使って

苦いコーヒーを入れていました。その影響で私も

子供の時からいつか大人になったらあの器具で美味しいコーヒーを

入れてみたいと思っていました。7,8年前に購入した

ビーナスと言う器具が今一つでしたので

クレマが出来るというビアレッティのブリッカを買い求めてみました。

お水を入れて好みの中細挽きのイタリアンローストの粉で

炎が外に出ないくらいの火力でコンロに掛けます。


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蒸気が上がりクレマが出来てきました。

キッチンに珈琲のアロマが漂い疲れた心と体が

癒される気分になります。

 


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 クリーマーを忘れていましたが

コーヒーシュガーと温めたミルクを入れて

飲んで見ましたら本当に美味しい!

美味しいコーヒーを嗜むという事も又

人生の楽しみの一つでもあります。

少し心も前向きになってまた明日から無理せず

淡々と生きて行こうと感じています。

 

 

 

 

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