8月1日に思うワルシャワ蜂起75周年の事
暑いなかアシュリーがまた少しずつ咲いて来ました。
教会の鐘が5時に一斉に鳴り始めるのをSkypeを通じて聞くことができました。
75年前の8月1日にワルシャワ蜂起で亡くなった二十数万人の市民を悼んで鳴っている鐘です。
犠牲者が20数万人とはどれだけの惨事だったかと思うとその中に含まれる女性や子供や
若者など老若男女の軍人ではない普通の生活を送っていた一般の市民(勿論レジスタンスも軍人も含まれてはいますが)が或る日突然悪意をもって侵攻してきたドイツ軍に対して自由と、人間として生きるための尊厳のために立ち上がって戦ったわけですから想像を絶する状況だったと思います。
ドイツ軍によって町が占領されていた時にソ連からの“ファシストと戦おう”のビラに共産主義政権に懐疑的も、一か八かの選択を迫られ、蜂起を決行する事にします。
かと言って何の後ろ盾もなく戦うわけですから只々祖国を守るワルシャワを守るために市民が一致団結したのです。
結局ドイツ軍の物資を奪ってのゲリラ戦は最初はうまく行きますが
奪ったわずかな物資も底をつき、頼みのソ連軍からも見殺しにされ60数日間に渡る死闘は終わりを告げ、生き残りの人達は銃殺されたり強制収容所に送られます。
ソ連の統治下時代はクレムリンに刃向かうことになると蜂起があったという現実は
葬り去られ近年ようやくその事実が日の目を見てきたということです。
近代史の中でこれほどの数の市民が一丸となって蹂躙してくる敵に対して戦った例を
知りません。もし私が当事者ならばどう行動したかと考えると答えが出ません。
然し、言えることは戦ったワルシャワ市民の方々に対して深い尊敬と人間としての憧憬を禁じ得ないとともに心に深く刻まれ忘れる事が出来ないという事実です。
戦争と平和の希求にたいしてはそれぞれ喧喧諤諤其々に考えがあると思いますが、
歴史の中で実際に起こった悲惨な出来事は宗教やイデオロギーを超えて心に留め置き忘れない事が大事だと感じています。
ブルーサルビアも暑さにめげず咲いています。
秋海棠は草取りの時にうっかり間引いて?
しまったようで今年は元気がありません。
可哀想なことをしました。
来年は元気に増えてくれると期待しています。
孫の夏休みの宿題の中に読書感想文があります。
折角じじばばのうちに来てゆっくりしているのにやれ宿題だの
何なのとお尻を叩くのは本望では有りませんが、取り敢えず
図書館に行き悩んだ挙句、孫の選んだ3冊に決めました。コルチャック先生は
有名な話で、図書館のこの夏の推薦図書でも有りました。
小学校低学年では少々難しいかなと思いましたが
どんなはなし?と興味があるようなので借りましたが
悲しすぎて辛すぎて読む途中もう嫌だと言いますので、もう少し
大きくなってまた読みたくなったら読んでみようねという事になりました。
奇しくもワルシャワ蜂起の日で、コルチャック先生と子供達が
強制収容所の露と消えた悲しい現実を思い起こさずにはいられませんでした。
いつか孫が少し大きくなってコルチャック先生の素晴らしいひととなりや
子供たちがどう生きて亡くなって行ったかを読んで理解してくれる事を
願っています。
大好きなポーランドのおばちゃんと大好きなおじちゃんの国の
お話も見てみたいと興味津々です。
結局感想文は盲導犬不合格物語に決定です。
この本は大人が読んでも盲導犬育成過程の色んなお話を
成る程と思い、今まで知らなかった事を知る事が出来ました。
ワンちゃんが盲導犬には不合格とはいえ素晴らしい性質を持って
いる為、麻薬探知犬として活躍しているワンちゃんがいるということ。
他にも聴導犬や介助犬で活躍しているワンちゃんもいるというお話でした。
そして最後に、結論は不合格といっても決してダメ犬ではなく
良いところが沢山或るという事で
盲導犬に向いて居なかっただけで、みんな違って当たり前、
その犬らしく生きるという事が輝くという事で、それは人間にも言える事で
目指しているものになれなかったからと言って決してダメではない。
自分らしく精一杯生きる事が大事だという素敵なことが書いてありました。
孫も自分なりに感じた感想文が書けたようです。
夏休みの宿題の後に出掛けた公園。流石に暑くて
数家族だけの貸し切り状態。
暑いので早々と引き上げました。
採りたて新鮮なお茄子と胡瓜を頂いたので
いつもの夏のおみ漬けです。
胡瓜、茄子、紫蘇の葉、オクラ、生姜人参、お醤油、みりん
出汁でさっぱりと頂きます。
訂正です。
教会の鐘に聞こえたような気がしたのですが
サイレン(警報音)だったようです。
娘より指摘がありました。とても意味のある
事なのに間違えてしまい恥じております。