雨の鎌倉へ…そして友人との新しい夢?
どんよりしたお天気で雨もシトシトと
気が滅入る様な日々が続いていました。
爺さんの入院や私自身の体調不良で
流石にいつも前向き前向きと能天気な私も不安の塊のような気分になり
いつも悩みを相談しあっている鎌倉の友人に電話をしますと
「とにかく気晴らしに出てきて!」と言いますので
お言葉に甘えて久方ぶりに江ノ電に乗って長谷まで
出掛けてきました。
江ノ電の車窓から江の島を見遣ると雨がぱらついているのも
なんのその、サーファーの若者たちが大きな波待ちで
待機しているのが見えました。
何だかのんびりで私にすると別世界のようです。
藤沢駅から空いていた運転席の見える車両から
ちょっとシャッターを切らせてもらいましたが
YouTubeなどで投稿しておられる若い鉄道系のyoutuberの方達の様には
上手く撮れません。
長谷界隈の小さな路地を抜けて歩いていきます。
こんなお店があったかしらと思うくらい新旧のお店が
目まぐるしく変わる事に驚いています。
此処も古いしもた屋風の家をカフエに改造したようです。
若い方のセンスは素敵ですね。
此方も普通のお家を改造したお洒落なお店でした。
気の利いたおつまみと美味しいお酒が提供される
若い感覚のカフェバーの様な?
お庭も無造作に植物が植わっているようでいて
中々に味があります。
友人の家の裏庭に咲く鉄砲百合、上を向いて咲くのですね。
彼女が大事に植えているカサブランカが見事に咲いていました。
海が近いせいでしょうか?可愛い沢蟹を見つけました。
動きがユーモラスで暫く眺めておりました。
お昼は本当に久しぶりの外食をしました。
そして何年ぶりかで銀座アスター鎌倉賓館に行こうという事になり
出掛けてきました。
前菜も中華とは思えないくらいにお洒落で良いお味でした。
流石に昭和初期からの歴史あるお店です。
佐助に住む井上ひさしがお孫さんを連れて来ていたのに
何回か会ったことがあると彼女が言っていました。
鎌倉文士も通ったのではないでしょうか?
サービスもそつなく、頃合いよくお料理が出てきて
お味にもお値段にも満足でございました。
海老蒸し餃子に確かホタテのシュウマイ。
新生姜と牛肉の中華風旨煮?だったか
ビーフが柔らかくて餡がしっかり絡まっていて、
それでいてしつこくなく
さっぱりと頂きました。
中華がゆも絶品でした。
最後のデザートは杏仁豆腐に
アーモンドのお菓子と どちらも爽やかなお味でした。
暫くゆっくりと過ごしたのち、長谷まで散歩がてら歩いて帰りました。
彼女のご主人がアルツハイマーと診断されてからの
彼女の奮闘ぶりは尊敬に値します。
同級生同士この歳になって色々な困難が同じように降りかかってきていて
お互いを慰めあいながら叱咤激励しあっています。
いろんな話をしているうちにお互いが少し落ち着いてきたら
彼女がイタリア在住中に大好きになったマキネッタで淹れる
イタリアン珈琲と私が作る焼き菓子で
彼女の家の一階を手作りの改造をしてカフェを二人でやろうと
夢を語り合いました。
2人の老女の夢は実現しますでしょうか?
2人とも今の困難な時期を乗り越える事と
前向きに夢を描くことで生きていられる気もします。
庭のアジサイをデッキに活けてみました。
そろそろ梅雨明けです。
雨上がりにセミの鳴き声が聞こえてきました。