奇しくも我が誕生日に逝ってしまった若い同僚と川島なお美さんの事
去年の11月に以前の職場で一緒に働いていた
まだ50歳半ばの友人が卵巣癌で逝きました。
何と言うことかその日は私の誕生日でした。
十分に支えてあげられなかった後悔が
こころに圧し掛かかります。彼女に子供は無く
ご主人と2人仲良暮らしていましたので
ご主人の嘆きように心が痛みました。
彼女が好きだった松田の桜祭りの時期に
お墓参りをしようと声を掛けてもらい
皆で行く事になりました。
東名高速で大井松田を出ますと
富士を仰ぎ見ながら山に向かって進みます。
古刹を過ぎると昔からの地域にあるような
小規模な墓地が見えてきました。
関東の富士見百景に選定されている素晴らしい
景色が眼下に広がって彼女に相応しいお墓ねと
言いながらお線香とお花を手向ける事が出来て
今までの胸の遣えが取れた様な気がしましたが
改めて生きている事の不思議さ、
人生の儚さを思い知らされました。
お墓詣りがすんで直ぐ近くにある、
彼女が良く話してくれていた松田山ハーブガーデンに
行ってみました。山の斜面に物凄い種類の
ハーブが植えられていてハーブの香りで
むせ返るようでした。
陽当たりの良い斜面にローズマリー、ティーツリー、ラベンダー、セージ、アーティーチョーク、カモミール、フェンネル、サントリナ
確認しただけでもすごい数です。
上部にあるハーブ館
桜も満開です。今年は暖冬のせいか
早く咲き始め、すでに散り始めていました。
お天気にも恵まれて見事な桜を愛でる事が
できました。富士のお山が向こうに雲で見えたり隠れたり。
菜の花も満開です。丁度赤い帽子を被った
とても綺麗に映り込みました。
いつも気遣ってくれ、今回も色々セッティングをしてくれた若い友人に
彼女お勧めの箱根にある鰻の有名店に連れて行って貰いました。
孫と時々行く地球博物館近くにありましたが
今までちっとも気が付きませんでした。
亡くなった彼女の思い出話にしんみりとしたり
楽しかった日々を思い出したりで
皆で思いを共有しました。
然し鰻の大きいこと、それにご飯の
量もかなりです。
ここまで来たのだし、皆仕事で
中々来れないからと前から気になっていた
一夜城に行って見ようと言う事になりました。
あの鎧塚ファームがあり、亡くなった奥様の
川島なお美さんの意思を継いだ場所なのでしょう。
相模湾を一望する素晴らしい場所にありました。
レストラン、パティスリー、地産地消の
農作物直売所もあって家族連れで賑わって
いました。
川島なお美さんの碑がありました。
川島なお美さんらしい詩が刻んであります。
詩というより最後にご主人に宛てて書かれた
遺言のようでもあるようですが?
54歳で亡くなった彼女と55歳で亡くなった
友人と重ね合わせて、色んな思いが
こみ上げてきて切なくなりました。
何を語っても言葉は虚しいだけです。
今朝のクリスマスローズ
我が家の小さな庭の蕗の薹
ローズマリーのお花も咲いています。
小鴨が並んで歩いているのがとても可愛くてパチリと撮ってみました。
丁度白鷺が飛び立ったところを撮ってみました。
生きるという事を考えてみますとこういった日常の鳥たちの営みさえも
愛おしく、残された日々を大切に生きようと改めて感じています。