深まる秋に今年は嬉しい秋の実りの便りが届く。そして婆さんのショパコンロス
今年もコロナコロナと嘆いているうちに霜月になってしまいました。
来月は師走なんて信じられません。
いつも年寄りの口癖ですがあっという間に時が過ぎ去り
あっという間に私の人生も終わってしまうような気がしております。
この所爺さんとあとどのくらい一緒に過ごせるかと思いながら
気持が沈んだり又前向きにならねばと思ったり
安定しません。
爺さんも熱の上がり下がりや気分不良で
体力も落ちてきたような気がします。
それでも冗談を言って私を笑わせたりもしますが
流石に先日申請した介護保険の介護度決定通知書に
要介護1と記入されていたのにはショックを受けておりました。
自分はおそらく要支援だろうと思ったようです。
認知は全く問題なくとも著しい体力低下などと共に
医療処置が多くそれも含んでいるようです。
これからも二人三脚で何とか乗り切るしかありません。
色々と複雑な思いでおりましたら
ポーランドから夕日が美しい公園の写真が送られてきて
少し気持ちが落ち着きました。
冷え込みが厳しくなってきているようで
ダウンを着て外出しなければならないようです。
爺さんの看護の日々ですがそんな中
ショパンコンクールの天才的なコンテスタントの方々の演奏に
深夜酔いしれておりましたが滔々終わってしまいました。
然し思い出しても素晴らしい演奏を聞かせて頂きました。
ワルシャワのあの古い荘厳なホールで
生で聞いたらどんなに素晴らしいかと思い描きながら
魂のこもった演奏は何度聞いても涙が出ます。
本当に素敵でした。
スペインのガルシアガルシア君も驚くばかりの
パフオーマンスで圧倒されましたし角野隼人君も素晴らしかった。
そして毎日夢中になって聞いたコンクールが終わって
婆さんはショパコンロスになってしまいました。
ちょっと嬉しい様な悲しい様な出来事は
応援していたポーランドの優勝候補シモンネーリングくんが
良く知っていらっしゃる方だったそうで
世の中狭いものですね。
然し返す返すも牛田君やネーリング君は残念でした。
でもコンテスタント全員実力伯仲で何方が入賞しても
おかしくないほどなのではなかったかと素人の婆さんは
解らない乍ら思ったわけです。
然し本当に素晴らしいものが聞けて幸せでした。
我が家の側の公園にも秋の深まりとともに
野鳥や植物の変化が見られます。
毎年の事ながら秋は矢張り物悲しいですね。
ガマズミの赤い実がたわわになって居ました。
青空に真っ赤な色が映えて美しい。
青い実がなって居るのですが
何と言う木なのかわかりません。
かわいい形の実が7,8個固まって付いています。
公園のビジターセンターの側の椅子に座って暫く眺めておりました。
薄紫の野菊の何て可愛らしい事!
この日は足運びが酷く悪くなった爺さんの亀の歩みを
支え見守りながらすぐ近くの小さな広場に来てみました。
保育園の可愛い子供たちが楽しい可愛い声を上げながら
走り回っている様子を爺さんと二人「可愛いわねえ」と
言いながら爺さん一言「孫たちに会いたいなあ」と。
暮れかお正月には会えるわよと話しながら
10分で帰れる距離を40分くらいかけて帰宅しました。
別の日に一人で歩いていてこのムクノキのカードを見つけました。
いつも植物のお話を楽しく一言書いてくださっている方の
お人柄が偲ばれるカードです。
エノキのお話も面白い。
トウネズミモチの木
小鳥たちが好んで食べるそうですが
美味しいのでしょうか?
爺さんの事で小さな庭ですら見遣る余裕がなかったのです。
手が回らなくなって困っていましたところを
お友達に紹介された若い庭師さんに入って頂くことになりました。
若く気風の良いお仕事の早い植木屋さんです。
その時に気が付きましたのは柊の木に赤い実が沢山付いていたことです。
長い間中々赤い実が付かず諦めていましたが
今年は赤い実が沢山付きました。
そして形よく刈って頂きました。
来月のクリスマス前には小さいアレンジがこれで出来そうです。
ご近所の塀の所にアケビが見事に生っていました。
先日爺さんの2年先輩の旧知の方から
ご連絡を頂き爺さんとても嬉しかったようです。
現役のころから何かとお世話になり良くしていただきましたが
少しご無沙汰しておりましたら矢張り大病をされていたようで
びっくりしました。
今は千葉に別荘を買って畑を作っておられるようで
都心からキャンピングカーを運転して週末を過ごされているとか。
兎に角早く元気になるようにと畑の収穫を送るからと
送って頂いたおさつの種類が凄いのです。
無農薬無肥料の自然農法に凝ってらっしゃるようで
安納芋や黄金千貫など聞いたことが無いお芋迄頂、
嬉しく楽しく頂いているところです。
ご長男のお嫁さんのご実家の京都から大枝の富裕柿も頂きましたが
甘くて美味しい柿でした。
気が滅入る毎日の中どれほど心が安らいだか知れません。
本当に感謝あるのみです。
肥料も農薬も何もなし、
あるのは枯れ葉のたい肥等だけらしいのですが
立派なお芋です。
焼き芋にして見ましたらホクホクして
自然の甘味があってとても美味しいのです。
爺さんの友人が今年も愛知の山里から送ってくださった栗を
甘く煮ておりましたのでそれを使って
栗のパウンドケーキを作ってみました。
いつもの作り方だと力が要ったり少々面倒だったりしますので
ミキサーに粉類を入れて冷たいバターを切って入れ
玉子も入れてビューンとまわして出来上がり!
これが何とまた簡単で良く膨らみ
きめが細かいパウンドケーキが出来上がるのです。
手に力が入らなくなった婆さんのケーキ作りに
これからこのレシピが活躍しそうです。