聖アンナ教会の結婚式に纏わる教会籍のお話
上の娘の結婚式で見た聖アンナ教会の
見事なお御堂の天井画と建築美
下の娘の結婚式も中々感動的ではありました。そして
結婚に至るまでも割とスムーズに事が運んでおりましたが
ハードな仕事を持ちながらの子育て等でそれなりに色々な問題が起こり
親業はいつまでたっても気が休まらないと思うことが
多々あります。まあ、今は何とか行っておりますが。
しかし上の娘の時はこれまた青天の霹靂
同じ職場で5年近くお付き合いした、まさに長い春でその上
中欧のポーランドの方とくれば、親は心配しないわけにはいきません。
案ずるより産むが易しと言いますが人生何が起こっても
前向きにと思っています。
さて教会籍の話ですがポーランドはカトリック信者が95%以上の国です。
教会が付けている信者の記録(洗礼と堅信の日付と両親の記録)が昔の
ヨーロッパでは謂わば戸籍の代わりだったというわけです。
今も引っ越しをしてもその地区の教会に教会籍を移すという事です。
住んでいる地区の教会に教会籍を移し結婚式もそこで上げることが
多いという事らしいのです。因みに教会でもらうこの記録の書類は
「結婚の記録の不存在」という結婚用の証明書としても必要で
今から式を挙げたいのですが未婚ですよ、という、証明でもあるのです。
娘も日本の自分の教会から転出証明書をクラクフの自分の住む地区の
聖アンナ教会に提出時、流石に日本からの転出証明書は始めて見たと
神父様がびっくりされていたと話していました。
また聖アンナ教会はヤゲウオ大学の教会でもあります。
聖アンナ教会に移籍した後 日本の籍の有った教会に
無事聖アンナに移籍した旨返信があるそうです。これら様々な手続きは
日本に居れば経験しないようなことですが
ある意味同じカトリック信者であることで
助けられたことが多々あった様な気がします。
本当に不信心者な家族であることを改めて恥じておりますが
この時ほど神に感謝と思ったことはありません。
クラクフ聖アンナ教会の正面
天井からの眩い金色のシャンデリア
イエス様が幼子としてお生まれになったことを表した祭壇。
次女のお婿さんが良い写真を撮ってくれておりましたので
載せてみました。
クリスマスが過ぎ何年前かの結婚式の事が思い出され
書いてみました。
そんなことをつらつらと想いながらの今朝の森の散歩中、余りの神々しさに
ちょっと感動して写真を撮って見ました。
同じく木々の間から光が差し込み
気持ちが引き締まるような気がしました。
今日は池の鴨たちものんびりと日向ぼっこでしょうか?
鯉も悠然と泳いでいます。今年も終わろうとしている今
これら万物の有形無形のものにも
心を置き、今あることに感謝をしなければと不信心な私にしては
殊勝なことを思った次第です。