ポーランド、クラクフに住むママのこと

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ママから頂いたPOlSKA jest piekna。

美しい国 ポーランド各地の名所が美しい写真でアップされています。

益々その魅力に憑りつかれ?好きになっていきます。

 

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ママから頂いた 最近のママのマイブーム

らしいのです。ショパン国際ピアノコンクール

で優勝したポーランド出身のピアニスト

ラファウ ブレハッチのCD。

2005年のショパンコンクールで優勝。ポロネーズ賞、マズルカ賞、

コンチェルト賞、ソナタ賞まで総なめにしたそうです。

素晴らしい逸材です。そしてツィマーマン以来の才能が

彗星のように現れたと言われました。

ポーランド出身の優勝者はツィマーマン以来30年

ぶりとか。敬虔なカトリックの家庭に育ちグランドピアノを

持てたのは浜松国際コンクールで2位に入賞した賞金で買ったもので

それまではなんとアップライトだったそうです。凄いの一言。

ある意味、弘法筆を選ばずですね。

ツィマーマンはポーランド

ピアノの貴公子ともいえる風貌ですが

彼は風貌がショパンに似ていると

騒がれました。

 

さて、お婿さんのママに初めて会ったとき、

なんておしゃれで素敵な方なのと、そのセンスに驚きました。

若いころのパパとママの写真を見せていただくと

本当に美男美女、ママは イングリットバーグマン似です。

パパは大学で教鞭をとりママも物理の先生でしたので

ずっと共働き、というか社会主義の大変な時期でしたし、当然女性も

働くことが当たり前でその上政治的な背景で物資は少なく

お婿さんが小さいころのクリスマスの思い出に

ママたちが買い出しに行き早くから並んで待っていたにも

関わらず順番は回ってこなかったという事があったそうです。

その時ママは、考えた末キャベツでこれはケーキ、これはお肉?

と食べ物の形を作って出したという話です。

本当にポーランド社会主義の時代の大変な苦労の話を

聞くと胸が詰まります。

その大変な時期にママは パパを亡くします。

綺麗だったので男性からも求婚されたりしたそうですが

一切断り二人の子供たちのために教師として,母として

リタイヤする最後まで頑張ったようです。

だからママは子供たちが立派に成人してくれ、

今が一番幸せと言っています。

ママの寂しそうな表情を見たのは、日本に来て我が家に

滞在してくれた時に「私この曲好きなの」と

カナダのレナードコーエンの歌うハレルヤがユーチューブに流れるのを

一緒に見た時です。背景に若い夫婦や、年老いた夫婦の

人生が走馬灯のように流れるようなシーンだったと

記憶していますが、その時の遠くを見るような

ママの寂しそうな表情は忘れられません。きっと

若いころのパパとの楽しかった思い出が、この

意味深でもある難解と言われる歌詞と自分の人生を

重ねて思うところがあったのでしょうね。

私もジェフバックリーのハレルヤに感動したことを

思い出し、ママの人生に重ねて思う所がありました。

今のママは、保養地に出かけたり、好きな音楽を聴いたり

娘や息子夫婦のところに出かけたりと穏やかな老後を送っています。

ママは強い心とピュアな性格の持ち主です。私なんぞのような

弱い心のいい加減な人間とは違い、会うたびに良い意味の影響を

受けている人です。これからもママが長生きをされ素敵な

人生を全うされることをいつも祈っています。

秋の空を眺めながら ラファウのショパンを聞き

ポーランドのママを思う秋の日の一日でした。

 

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台風一過、雨上がりの朝の散歩

 

 

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その後何の夢を見ているのやらぐっすりです。

 

 


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