爺さんの帰還、そしてポーランドからアンコウ鍋の便り
新暦の如月となりました。
梅の蕾もそろそろほころぶころとなりました。
寒さもあと少しと言う所でしょうか?
いつもの森の散歩道で川沿いに差し掛かると
何とオナガの群れが水浴びをしておりました。
ブルーの羽の色がきれいで暫しうっとりと見とれておりました。
野鳥は本当に美しく、野山の自然に溶け込む様は絵のようです。
さて我が家の爺さんも化学療法のために入院をしておりましたが
先日無事に第一回の一週間程の化学療法を終えて帰宅しました。
入院中の悲喜こもごもな出来事の話を
聞きながら、不本意にも病に倒れた方々のそれぞれの生き様を
垣間見るようで何とも胸に詰まる事でした。
24時間続けての化学療法の点滴を受けておりましたので
流石の爺さんも副作用に悩まされることになりましたが
頭痛や食欲減退、低ナトリウム血症、痺れ感プラス横隔膜の痙攣等々に
何とか打ち勝ち?帰宅しましたがこれから何とか食欲不振に対しての
お料理を考えねばと思っているところです。
鴨たちが気持ちよさそうに水草の上で休んでおりました。
このカモたちも春の訪れとともに北方へ旅立つ日が来ますが
暫しの休息という所でしょうか?
今回は鯖とアサリとアンコウです。
いつものお魚やさんで見つけた物だそうです。
ポーランドでもアンコウを食べるの?とびっくりしました。
なんでもポーランド語でシャブニツァ(also called "sea devil)
sea devil というかZaba(カエル)から来ているそうでこれを聞いていると
食べたくなくなりますね。
ポーランドでも最近はアンコウが美味しいと流通し始めたらしいと
お婿さんが言っていました。フリッターがお勧めとか、
然し流石我が娘!もちろんアンコウ鍋を堪能したそうです。
肝は付いていなかったの?と聞きましたらそこまでポーランド人はまだ通には
なって居ないかもと言っておりました。内臓として捨てられてしまったのは
勿体ない事です…笑
然しお魚を捌いたのはお婿さんですがアンコウは吊るし切りと言って
元々特殊な捌き方をするので 普通に捌くのは難しいお魚ですから
矢張り格闘したようです。
結構な大きさのアンコウのようです。
有機栽培のカボチャを爺さんのために買ってきましたが
ついでにカボチャパンも作りました。
中々美味しくできました。
濟陽式バランス献立を実践することにしました。
極力塩分を減らす食事ですので出汁が重要です。
早速ミキサーで昆布と乾燥茸、鰹節を粉状にして旨味で
塩分に替わる味を出すために毎回のお料理に使う事にしました。
ドライ茸の粉末は味見をして見るととても味わい深く
これは良い出汁が出ると楽しみになりました。
只、爺さんが抗がん剤の副作用で低ナトリウム血症になっており
塩化ナトリウムが処方されていますから 一時減塩は停止にしています。
朝は白血球を正常値に近づける働きがあると言われている
カボチャ、玉ねぎ、キャベツ、ニンジンの野菜スープと
玉子焼き、お粥、毎食事人参、リンゴ、レモン果汁の入った抗酸化作用のある
ジュースを飲みます。
夕食は人参粥、野菜スープ、八百屋さんで春の山独活が出ていましたので
きんぴらにしました。主菜は鶏むね肉のエチュベです。
ニンジンジュースは欠かせません。
オーツ麦が残っていましたので自家製グラノーラを作ってみました。
オーツ麦と刻んだナッツ、蜂蜜にココナッツオイル、
シナモンを混ぜて170度のオーブンで30分
自分好みに好きなものを入れて2度焼します。
焼いた後に好みのドライフルーツを入れます。
私はレーズンとクランベリーを入れています。
これは本当に美味しいです。
嵌ってしまって何度か作っております。
爺さんが帰ってくる日 買い物に行った先のお花屋さんで
買ってきた薔薇と名前を思い出せませんがブルーのお花を
活けてみました。お花には癒されますね。
微かに薔薇の香りがして心も落ち着きます。