クラクフの税関に呼び止められてしまった婆さん
成田のLotのゲートに到着。今日はやけに道路が混んでいましたがそれでも30分遅れで
成田空港に到着しました。
バスは満席に近かったのですが隣で爆睡していた若い女性が、突然、第1ターミナルは
過ぎましたか?と聞いてきたので
まだですよ大丈夫と答えて見ると
ブルネットの髪に青い瞳、思わずポーランドからですか?と言ってしまいましたが
答えは、スウェーデンからですと。
こんな時は頭がポーランド状態なので
外人と見るとポーランド人に見えてしまう
浅はかな婆さんです。Have a nice trip!
Take care!と言って別れました。
運良くLotの隣の座席も空いており
年寄りには楽な旅になりそうな予感
がしました。
ウェルカムドリンクも頂き
いつもはジャパニーズスタイルを
お願いするのですが今回は何方かが
良いと何かに書いておられたので
ヨーロピアンスタイルにしてみました。
正解でした。ビーフをフォンドボーで
味付け?した食べ応えのある美味しいものでした。
10時間をこえる滞空時間はやっぱり年寄りにはしんどい事です。映画をみても本を読んでも、睡眠を取ろうとしても儘なりません。
結局何度も見るのは現在地の確認と言うことになります。
しかしなんだかんだ思っている内に
あと2時間半程度でワルシャワに着くと言う時に朝食が配られます。
これもしっかり頂きワルシャワ到着準備です。
ワルシャワに着きました。
毎回ですが特になにも質問されずに
スムーズにパスポートチェックと
手荷物の検査を受けノンシェンゲンを通って国内線に乗り換えます。そして
半年ぶりのボンバルディアに搭乗です。
最初はこの飛行機が苦手だったのですが
パイロットが上手い方が多いのか
特に揺れもせず、離着陸も上手いせいで
恐怖感も克服しました。
暫くして短時間でクラクフヨハネパウロ空港に到着しました。ここまではno problem で
絶好調だった?のです。
空港内に入ってからバッゲージクレイムの
荷物が中々出てきません。
が、私の荷物が一番に出てきてラッキーと
思っておりました。それにこちらの男
性方は婆さんにも優しい。荷物も下ろして頂き有難うとお礼を言い気を良くして出国ロビーに向かいましたら、何とそこで呼び止められました。えー!っと言う感じです。
貴女は日本人か?(私はザ日本人らしくいつもそういわれます、まさかポーランド人には見えませんからね)ちょっとトランクを
開けて見せて、と言われて隣室で
チェック開始。これは何かと質問ぜめで
疲れている上、少ない単語力で呆けた頭をフル回転、これはお米で
此れはドライフィシュでソイソースに
爺さんが、お婿さんが好きだから持っていけと言ったドライオイスター、シーウィードに
一番困ったのは娘の漢方のお薬です。
しょうがないのでトラディショナルジャパニーズメディスンと言ったら納得してくれました。実はお米や穀物はX線に反応するんじゃないかと言う事でしたが、
ちょっと思うに干し牡蠣を繁々と
匂ったり見たりしてましたから
興味もあったのかなとおもいました。
兎に角お肉やチーズが入ってなければ良いよといわれて、それは無いしこれらは
クラクフに住んでいる娘のお土産で
問題有りませんと言いました。(旅行者が問題無いと言うのも可笑しな話ですが)
しかし、特に問題ないのでyou may goと言われてやっとお婿さんの待っている出口に出る事が出来ました。疲れた〜然し中々面白いおばちゃんとおじちゃんの(失礼!)係官でした。そして怒りと言うよりは面白い体験を
したと思いましたが流石に疲れました。
出口で待っていたお婿さんにはなしましたら
Really !と言って笑われました。
でも、大変だったでしょう、疲れたでしょうと言われると何だか疲れも忘れてしまう
単純な婆さんでした、
やっといつものお部屋に落ち着きました。
あーあ疲れた〜。
お婿さんが買って来てくれた
木苺のケーキですがとても美味しい。
やっとホット一息つけました。
まあトランクいっぱいに詰め込んで来た
日本食を2人が喜んでくれる顔を
見る事が出来た事が一番の幸せです。
晴れた午後の近くのヤゲウォ大学の
プロフェッサーズガーデン。
一転して今日は粉雪が舞うバルコニー
です。クラクフも冬到来です。